学生の頃は金銭的な余裕もなく海外留学できず、社会人になったらがむしゃらに仕事をこなす日々を送っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
社会人になると日々の生活に追われ、振り返ると「自分のいる世界は学校と職場だけだった」という方もいるかもしれません。
今回は、今からでも遅くない社会人のための語学留学についてご紹介します。
あっという間に時は経過して30代目の前になると、キャリアチェンジやスキルアップを考える機会もありますよね。
私自信も社会人になって留学をしていますし、私の周りの友人の多くも社会人からの留学を経験しています。私たちの体験談もぜひ参考にしてみてください。
【目次】
- 社会人が留学!語学力を上げるメリットとは
- 語学留学には休暇を利用?会社を休職?
- 大人こそ語学留学!世代別のおすすめ留学プラン
- 社会人におすすめ!語学留学におすすめの国
- 日本にいる子供が心配な方へ
- まとめ
社会人が留学!語学力を上げるメリットとは
「英検を受けないといけない」「勉強させられた」という学生時代を過ごした方もいらっしゃいますよね。
とにかく義務感を感じながら受け身で英語を勉強していた学生時代とは異なり、社会人になると自ら「学びたい」というタイミングがありますよね。
社会人になってからこその学びたいという思いがもたらすメリットとは、本当にあるのでしょうか?
5つのカテゴリーに分けてお伝えします。
1.使えるツール=言語が増える
外国語を学ぶことで、より多くの人と意思疎通が可能になります。
スマホやテレビからの情報も豊富にありますが、自分の語学力を通して海外のメディアや人からリアルな情報を得ることができます。
世界の情報の多くが日本語以外の言語で発信されています。インスタグラムでも、英語でハッシュタグをつけている方も多いですよね。
AIやChatGPTをうまく利用できる便利な時代ですが、自分でタイムリーに物事を理解できるとかっこいいですよね。
できる言語が増えると、自分で考えて発信できる力もついていきます。外国語ができれば自分の趣味の話や、世界情勢のことなども海外の人と話したりもできますよね。
2.世界のエンターテイメントがもっと楽しくなる
映画やミュージカル、スポーツ観戦やオペラなどのエンターテインメントが好きな方も多いのではないでしょうか。
字幕や翻訳もありますが、せっかくなら自分の好きなエンターテインメントを本来の言語のままで楽しんでみたいですよね。
外国語を学んでいると、日本語ではない表現や言葉も存在します。直訳できないけれども、誰からのフィルターなしで自分で感じ取れることも語学力があってこそです。
3.語学力で年収UPも狙える
職種やポジションによっては語学試験の点数をある程度取らなければ、就職や昇進が困難になる企業もあります。
給与の欄に「言語手当」「TOEIC900点以上」などの記載がある企業もあり、実際に支払われています。
月給にしたらあまり多く感じられないかもしれませんが、年単位だと1年で4〜10万円ほど年収UPになる場合もあります。
社会人の給与は、昇給や昇進のタイミング以外でお給料がUPするケースはなかなかありません。言語手当は、実はとてもありがたい存在です。
また、国によってよく使われる言語の言い回しなどもあります。もし仕事の取引先のある国に自分の留学経験があれば、仕事内容でプラスに働くことも期待できます。
4.個人輸入や海外サイトも気軽に使える
外国製の化粧品や洋服、家具などは海外のオンラインストアから直接購入した方が割安になる場合もあります。
意外にも、自分が気に入ったものがネットショッピングでよくあるということもありますよね。
最近はネット利用が当たり前になり海外発送をしている会社も多いものの、日本に未発売の商品には残念に感じたりします。
世界には日本の約65倍もの人が住んでおり、常に新しく生み出されるデザインや商品が溢れています。
語学力を身につければ、自分が気に入ったサービスや商品をオンラインでお得に手にいれることができます。
5.国際結婚や外国人彼氏との出会いもある
日本語以外の言語がに身つくと、交流する人脈の幅も自然と広がります。
例えば、フィジーやニュージーランドでは英語を公用語としています。英語ができるようになれば、外国人との出会いも増えます。
そのため、恋愛対象や国際結婚に繋がる場合もあります。
文化の違いはあるものの、お互いの価値観が変わる貴重な経験になります。
「将来は海外で仕事をしたい」「海外移住したい」など考えている方は、現地での基盤作りのために語学のスキルアップができると夢が膨らみますよね。
語学留学には休暇を利用?会社を休職?
海外留学してみたいものの、今の会社や仕事内容から離れるのが不安な方もいらっしゃいますよね。
または、新しいことにチャレンジするために「1年ほど休職する」という覚悟のある方もいるでしょう。
社会人になると自分の専門性の分野や趣味に合わせて、海外へ留学する目的や期間も異なります。
1週間程度の短期留学から、大学院でさらに学ぶ方のための留学プランもあります。それぞれ自分の予算や期間にピッタリのプランを選ぶことで安心です。
気軽に1週間〜!短期留学
「まだ仕事はやめられない」「リフレッシュしたい」という方には、1週間から参加可能の短期の語学留学がおすすめです。
夏休みや冬休みなどを利用すれば、仕事にも支障がでないように海外へ留学ができます。
午前中は語学学校に通い、午後は学校主催のアクティビティに参加したりするプランなどがあります。
例えば、
- アメリカ
- フランス
- スペイン
- マルタ
などの国があります。
語学学校を利用すれば街の観光や国の定番料理なども堪能することができるため、短時間ならがらも楽しめる「タイパの良さ」も魅力的です。
さらに、語学学校に通えば外国人の友達を作ることもできます。言語を学ぶ目的や留学先として選んだ国が同じということもあり、短期間でも仲良しの友達ができる方も多いです。
確実に成果を!数ヶ月間留学
憧れの海外留学するなら、休職や長期のお休みが可能な方は数ヶ月の留学もおすすめです。数日間の旅行とは違い、憧れの海外の街の文化を肌でより深く感じることができます。
語学学校で出会う先生や友達と過ごす時間も増え、今までの自分の世界観が広がるのを実感できるはずです。
現地に数ヶ月滞在していると、「特にリスニング力が上がった」と感じる参加者も多いことも特徴です。
リスニング力が上がれば、日本に帰国した際に洋楽や洋画をさらに楽しめるようになりますね。
また、数ヶ月滞在の場合はホームステイだけではなくルームシェアや一人部屋を借りることもできます。
滞在する国にもよりますが、海外では全て家具や必要最低限の調理器具などが揃ったルームシェアを気軽に借りられるケースも多いです。
全く知らない人と一緒に住むことで積極的にコミュニケーションを取ったり、自分自身の変化も期待できます。
専門性を高めたい!半年〜1年間留学
最近話題の「日本語教師」「ホスピタリティーコース」など、現地の専門学校に通って専門的な知識や資格を取得する留学プランもあります。
私が留学していたニュージーランドでは、カフェ文化が発達していて「バリスタ留学」なども大変人気があります。
渡航する前の段階ですでにIELTSやTOEFLなど、英語能力を証明するものがあればスムーズに入学できる学校もあります。
英語力に不安を感じる方は最初の1〜2ヶ月ほど現地の語学学校に通いながら英語の試験を受けて、希望するコースの入学準備をするプランもおすすめです。
また、国によっては語学学校に通いながら労働(アルバイト)することが認められているビザもあります。
中期留学で学費や出費が心配な方は、働くことが許されている「学生ビザ」の国を選ぶことも選択肢の一つです。
2023年現在の情報ですと、
- ニュージーランド
- オーストラリア
- イギリス
- カナダ
- ドイツ
などは働きながら語学留学できる国です。実際には世界情勢で規制が変わる場合も十分にあるため、行きたい国の最新情報は常に確認することをおすすめします。
本気の海外で学び直し!年単位留学
自分の専門分野やキャリアアップのために、海外留学で大学や大学院に通う方もいます。
入学や編入にはある程度の語学力を求められるため、現地の大学付属の「基礎コース」に通い語学力を安定させる必要がある場合もあります。
日本の大学は比較的に入学するために猛烈に勉強し、入学後は「バイト漬け」「サークル活動を楽しむ」という人も少なくありません。
しかし、海外の大学は卒業するためには思っているよりはるかに勉強する必要があります。英語を母国語とする現地の生徒が悲鳴をあげながら猛烈に勉強姿に、感化される留学生も多いです。
毎日出される課題やテストのために読んでおく資料、定期テストで出る記述問題の多さに追われる毎日になります。
無我夢中でやり遂げた後の「卒業証書」さらには「首席卒業」なんか受け取った際の達成感は大きいです。
身につけた高度な知識や大学で出会った人たちとの人脈を活かし、社会人として更なる飛躍に期待できるでしょう。
語学だけではない専門性を追求したい方は、余裕を持った費用を準備して留学プランを立てて挑戦したいですね。
大人こそ語学留学!世代別のおすすめ留学プラン
社会人留学に年齢制限はありません。語学留学とは、他の国の文化や言語を学びながら海外生活を経験できるメリットがあります。
日本人で留学する平均年齢は10〜20代と言われていますが、40代以降になったからこそ留学を決意する方もいます。
また、50代や60代の子育てがひと段落して自分のやりたいことや時間に費やしたいと「シニア留学」をされる方もいます。
基本的に語学留学の際には、さまざまな英語のレベルに合わせたクラスが用意されています。そのため、英語初心者の方でも安心してスタートできる環境が用意されています。
10〜20代だからこそ?
学校を卒業してからまだあまり時間が経っていない、体力も吸収力も強い若い世代。
他国からの留学生も、特に多い年齢層は10〜20代と言われています。新しいものへの抵抗感が少ないチャレンジャーな世代でもあります。
勉強の合間にスポーツをしたりと、ぜひ積極的に現地のアクティビティに参加してみることもおすすめです。
同世代から受ける多くの刺激は、留学生活でさらに自分の価値観が変わる可能性もあります。
アメリカでMBIを学ぶため、20代後半で仕事を退職したタイ出身の友人。卒業後はインターンとして現地で仕事をする機会を得て、留学後にガラリと変わり帰国してきました。
30代だからこそ?
社会人になってから時間が経ち、職場で頼まれることやポジションも変わっていく世代。また、結婚や親のことも少しずつ気になってくる時期でもあります。
経験や収入も得ることで、20代まででは思いもよらない考えや発想なども出てきやすい世代です。
自分のことも客観的に見れるようになり「自分が大切にしたいこと」を明確に捉え始める方も多いのではないでしょうか。
しっかり働いて収入を得てきたからこそ「自分で貯めたお金」で目標を実現できる可能性も高いです。
他の世代に比べると、自分の時間を自分だけのために使いやすい世代です。せっかく貯めてきたお金を、今後のキャリアや自分の成長のためにも有意義に使いたいですよね。
医療関係の仕事をしていた日本の友人は30代後半で退職し、カナダへ語学留学しました。現地の語学学校で英語漬けの日々を送り、現在は夢だった英語を使って医療関係の仕事を続けています。
40代以上だからこそ?
若い時には「家庭第一」「キャリア最優先」と、日本での生活をフルに充実させていた方も多いのではないでしょうか。
今までの生活が安定してきた今だからこそ「自分時間」として、家庭や仕事から少し離れて海外での暮らしを体験したいという気持ちが出てくることもあります。
"リスキリング"や"生涯学習"という言葉があるように、大人になったからこそ「学びの意欲」が再び燃え上がる世代でもあります。
異国の地でさまざまな国の人と出会い、自分の半分も生きていない若い世代と関わることで「自分も若返ったように感じる」という体験する方も少なくありません。
新しく学ぶことから長年離れてしまっていた方にとっては、脳への良い刺激にもなることが期待できます。
30代まではなかった大人だからこそある「心の余裕」を持ちながら、充実した外国での暮らしを送れることでしょう。
現在、マレーシア出身の友人は40代で博士課程を得ようと奮闘中です。知り合ってから10年以上が経ちますが、今が最も輝いている印象を受けました。
社会人におすすめ!語学留学におすすめの国
たくさんの国の選択肢がある中でも、特に初めて留学される社会人でも安心できる国を紹介します。今回は英語の語学留学を前提として3つピックアップしました。
フィリピン
英語教育が進んでいるフィリピンでは、英語が公用語として使われています。
日本からフィリピンの首都・マニラへは直行便を使えば約4時間で行ける国です。日本とマニラの時差は1時間だけで、日本の家族や友人とも連絡が取りやすいのも安心材料です。
他の欧州などに比べると生活費もリーズナブルなため、社会人が留学するのに今話題の国の一つです。
- アジア人種の国のため親近感も湧きやすい
- ビーチなど自然溢れるリゾート地
- フレンドリーな国民性
ニュージーランド
「Kia Ora!」(こんにちは)と、先住民族マオリが使うマオリ語と英語の2つが公用語の国です。
よくオーストラリアと間違われる国でもありますが、ラグビー強豪チーム「オールブラックス」の出身国としても有名です。
日本から多くの学生や社会人がワーホリなどでも訪れる人気の留学先です。比較的治安も良く、初めての語学留学でも安心して滞在できる環境です。
- 移民の国で多文化を学べる
- Kiwi Englishが学べる
- 自然豊かでリラックスした環境
カナダ
英語とフランス語の2つが公用語で、国の安全性も非常に高いことで有名です。また、移民の国でもあり外国人が受け入れられやすい雰囲気があります。
滞在する場所によってはアメリカへのアクセスも良いため、週末や休暇を利用して国境を越えてさまざまな観光地を堪能するチャンスもあります。
「英語のアクセントが綺麗だから」という理由から、留学先にカナダを選ぶ社会人も多いです。
留学先として人気の都市は、バンクーバーやトロントです。フランス語も習得したい方は、ケベック州やニューブランズウィック州がおすすめです。
- 英語とフランス語が学べる
- アメリカに遊びに行けるチャンスもある
- 冬は寒く、ウインタースポーツが楽しめる
日本にいる子供が心配な方へ
海外へ留学したいものの、「まだ小さい子供を日本に置いていけない」という方もいらっしゃいますよね。
留学は、一人だけではなく「親子留学」も人気プログラムです!
国によって教育方針や内容が大きく異なるため、国の教育制度や環境にも注目したいところです。
例えばニュージーランドではモンテッソリー教育をメインで行う幼稚園もあれば、先住民族マオリの文化を積極的に取り入れ多国籍の子供が集まる幼稚園もあります。
子供と一緒に、同じ部屋にホームステイできる環境を探すことも可能です。小さいうちから海外生活は貴重な体験になるでしょう。
自分自身の語学を学びながら、子供も一緒にステップアップできるチャンスです。
国によって家庭環境も異なります。例えば、お父さんが定時で帰宅して家族一緒に夕食を取ることが当たり前の国もあります。
親子で海外文化に触れ、新しい発見がたくさんあるでしょう。まだ知らない世界で多くのことから刺激を受けて吸収できる、「親子留学」の魅力があります。
まとめ
社会人になってから語学を習得するなら、実際に現地に行って国の文化や生活を体験しながら学ぶことが近道です。
大人=仕事の一択ではなく、いつからでも海外へ留学はできます。
今までの慣れ親しんだ環境やコミュニティーから少しだけ離れて、世界中の留学生と触れ合いながら言語を習得できるチャンスです。
まとまった時間が取れない社会人の方でも、1週間からできる語学留学のプランも数多くあります。
しっかりと情報収集をして行きたい国を選び、自分にピッタリの語学留学を実現できますように!