社会人留学は逃げなのか？後悔しないために心得ておく3つのポイント

「社会人留学は逃げって思われるのか」

「今ある仕事を辞めて後悔しないかな」

学生時代に経験する留学とは違い、社会人からになってから海外へ行くとなるとなかなか踏み切れない方は多いです。仕事や恋人、お金や親のことなどの心配事を抱えている方もいらっしゃいますよね。

せっかく社会人留学するなら、失敗は避けて良い経験として成し遂げたいと考えている方へ。

今回は、社会人留学で後悔しないために知っておきたいことや留学プランも紹介します。留学を検討されている方はぜひ計画準備の参考にしてみてください。

　【目次】

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社会人留学は意味がないのか？

英語力なら日本でも習得できる？

「語学留学は意味がない」という口コミも、見受けられます。海外で英会話学校に通う程度なため、日本に帰国してから社会人としてプラスになるアピール材料にはならない場合もあります。

英語の知識を増やすことは誰でも簡単にできる時代です。ChatGPTを使えば、語学力など必要ないのかもしれません。

対照的に、社会人留学なら語学力とプラスで海外生活の経験がつきます。英語以外の収穫が、必ずあるわけです。

恋人が留学したいと言い出したら？

社会人の年齢になると、長く付き合っている恋人や家庭をすでに築いている方も少なくありません。

遠距離になる恋人やパートナーを日本に残すことに、不安を感じるかもしれません。

恋人があなたに対して不安になった場合、社会人留学をするメリットを話し合うことも必要かもしれません。ワーホリの場合は年齢制限もあります。

一緒に話を掘り下げることにより、自分が「本当に留学したいのか」「目的は何なのか」など目標がクリアになる可能性もあります。

語学学校へ通うだけが社会人留学ではない？

海外へ滞在する際には、ぜひ積極的に地域のコミュニティーに参加してみることをおすすめします。

国の文化や世界中の人々と出会い視野が広がるでしょう。

私はニュージーランドで留学した際にボランティアと、日本語を教えた経験があります。自分の専攻科目とは異なる内容でしたが、国の文化や価値観などさまざまな学びや発見がありました。

社会人留学は逃げなのか？

学生時代を終え、自分で選択して行動できるが増えた社会人。日本社会から「逃げ」で何が問題なのでしょうか？

「逃げ」というふうに周囲が思うかもしれませんが、一度きりの自分の人生です。

思い切って会社を辞めて留学を決意し、「視野を広げたい」「リフレッシュしたい」と楽しんでいる方もいます。

ただ、せっかく仕事を辞めてお金を出して留学するなら計画性が必要です。留学前からできる準備も大切です。

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社会人留学の目的あるある

今までの経験や職種によっても異なりますが、社会人留学では語学力と何かプラスのスキルを身につけることが求められます。

主な社会人留学の目的は、

• キャリアアップ
• キャリアチェンジ
• 語学力の向上
• 海外経験
• 海外移住

などがあります。

帰国後に社会人としてアピールできる具体的な要素や成果が必要です。帰国後の自分の生活や仕事をイメージして、留学生活をどう過ごすべきか逆算してみましょう。

「とりあえず英語を勉強する」というイメージだけにしないことをがポイントです。

具体的な留学プランを考えることで「逃げ」ではなく、「自分の武器」に変わる可能性が高くなります。

社会人留学をする年齡層

子育てがひと段落したり、役職もあるミドル世代の転職も増えてきています。終身雇用が当たり前だった時代から、ジョブ型の採用方法を採用する企業もあります。

最近は、社会人になってから留学する年齡層も広くなっています。

社会人になってから留学する多くの年齢は、21〜25歳と言われていますが、30歳以上の留学生も少なくありません。

「なんで30代で留学？」「今さら遅い逃げの留学？」と心配する必要はありません。日本国外でも、社会人になってから留学を経験している人も多いです。

社会人留学で良くある失敗例

海外生活しながらワーホリをした例

【体験談①】日本で退社後、ニュージーランド留学した20代日本人

学生時代に1週間ほどカナダへ語学留学したものの、なかなか英語力が上がらずに社会人生活を送っていたそうです。

ニュージーランドでは語学学校に通いながら、日本食レストランでアルバイトも経験していました。

たくさんの留学生と知り合い、自分の英語力の成長を感じられたそうです。日本で社会人として働いてお金を貯めていたため、トラブルもなく余裕を持って留学生活を楽しめたそうです。

ただ、帰国後に「ビジネスのスキル」を企業にアピールすることが難しかったそうです。

帰国後に日本でキャリアアップなどが目的であれば、

• 英語力があればオフィスワークなど留学中の仕事の幅が広がる
• 転職活動に向けて留学中に同じ職種の仕事を体験する

などの実践を試してみることも必要です。

職種によってアピール材料が異なるため、人と比べずに自分の転職活動に何がプラスになるのかを考えておきましょう。

留学して語学力を磨いた例

【体験談②】日本で長年勤めていた会社を退社し、ニュージーランド留学した20代日本人

語学学校に通いながら、のんびりと海外生活を送ることを楽しんでいる印象を受けました。

現地の大学に通う英語力はないまでも、日本から離れて自分の価値観を広げることができた期間になったそうです。

帰国後は現地で身につけた英語力や日本人のきめ細やかな特性を活かして、外国人観光客が多く訪れるエリアの旅館業に就職しました。

帰国後にキャリアチェンジの意向があるならば、

• 専門的なコースで何か技術を習得してみる
• 転職活動でアピールできる英語力を留学中に習得する

などの積極的なアクションも必要かもしれません。

留学で英語力の他にも得られることは数知れずあります。自分が5年後10年後にどうありたいかを考えてみる必要があるのかもしれません。

【必見】社会人留学のポイント3つ

日本から思い切って海外へ社会人留学をする際に、せっかくなら後悔はしたくないですよね。

社会人留学において大切なポイントを先回りして押さえておけば、後悔する可能性を減らせます。

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留学後の目標を定める

海外留学する際には滞在費や航空費もかかるため、留学中はどんどん自ら行動していくことが重要です。

「日本の仕事を辞めるべきではなかった」など、現実逃避や悲観的に考えている時間はもったいないです。

帰国後に留学経験から自分は何をアピールしたいのか、何が自分にとってアピール材料になるのかを理解しておくこともポイントになります。

現地に到着してからではなく、留学前から具体的なアクションや目標設定をしておくと留学生活も安心して送れます。

日本にいるうちに英語学習はする

最近はSNSなどで無料で英語に関する情報が溢れています。「発音」「英単語」などジャンルも目的もさまざまです。

無料ですし隙間時間でサクッと学べるため活用しない手はないですが、意外にも「どう勉強したらいいかわからない」という声を多く聞きます。

私は以前、日本の美容室へ行った際に「英語ってどうやって勉強したらいいですか？」と聞かれました。

選択肢が多いことで、「まだ勉強してない」と言う方も少なくありません。

自分にとって近道になる英語の学習法を知りたい方は、短期間でも利用可能なオンラインで参加できる英語学習もおすすめです。

社会人留学は目的別で選ぶ

ビジネスクラス対応の語学学校

語学学校では、英語のコースだけではなくさまざまなクラスが用意されている学校が一般的です。

学校の規模にもよりますが例えば、

• 英語初級コース〜上級コース
• IELTS(イギリスなどで主流の英語力を証明するテスト)コース
• 大学準備コース
• ビジネスコース

などがあります。

ビジネスコースは比較的人気があり、帰国した際に会議やプレゼンテーションなどで英語力を発揮するチャンスがあります。

専門留学

専門性のある知識や技術が習得できる点が、魅力的なコースです。キャリアチェンジやキャリアアップ、さまざまなニーズに評判があります。

日本の専門学校は、高校卒業後に通う若者が多いイメージがあるかもしれません。

しかし、海外の専門学校では幅広い年齢層の方が専門知識を習得するために留学しています。

例えば、

• バリスタコース
• デザインコース
• フライトアテンダントコース
• 美容コース

などさまざまなコースがあります。

ニュージーランドで知り合った50代の女性は、母国ハンガリーではお医者さんでした。

人体解剖学など今までの知識を活かしつつ、ニュージーランドで美容コースを受講されていました。

MBA留学

起業する際にも大手企業に転職を考えている方にも、MBAコースはおすすめです。

以前は役職などを持つ社員がMBAを取得する印象が強かったですが、最近では20〜30代の若い世代の留学生も目立ちます。

ベンチャー企業だけではなく、NPO法人で活躍されている方や小中企業勤務の社会人にも今注目が集まっています。

私の知り合いのタイ人は、アメリカにMBA留学をしています。恐ろしいほど大変で厳しい留学生活でしたが、将来の自信に繋がったと言っています。

ワーキングホリデー

海外留学する際に気になる一つが費用ですが、ワーキングホリデーの制度を利用すれば現地で収入を得ることも可能です。

国にもよるので注意が必要ではありますが、最大1年間の自由な滞在ができることが魅力な留学プランです。

最初の半年間は語学学校に通いながらアルバイトを経験し(国による)、最後の半年間は観光地を巡るなどすることも可能です。

現地で日本人に人気のアルバイト先は、

• 日本食レストラン
• 美容院
• ファーム

などがあります。

自分の趣味を思いっきり楽しめる国を選ぶのが、最大のポイントでしょう。

海外ビジネスインターンシップ

生活費をまかないながら仕事の経験を積むことができる「有給インターンシップ」も人気があるコースです。
少しでも多くの就労経験を積みたい方におすすめです。また、外資や海外で仕事をしたい方にも評判です。

語学力と現場での実績は、帰国してからもアピール材料になります。

【Q&A】社会人留学よくある質問

社会人留学するための英語力とは？

留学前の段階で、TOEIC500〜600点あれば日常会話に困らないでしょう。ただ、入学したい学校によってはTOEICが英語証明にならないため注意が必要です。

私は学生時代に英検やTOEFLを勉強していたものの、IELTSの試験を受ける必要がありました。試験によって勉強内容も大きく異なります。

英検も立派な英語力を証明できる資格です。

社会人留学でかかる費用とは？

滞在する国や、コース内容で留学費用は異なります。また、時期によってもレントや航空券の価格も変わります。

学費だけでも、何を専攻するかで大きく変わります。

学費以外にも、

• 滞在費(食費やレント)
• 海外保険料

など月々かかります。

上記のグラフはあくまでも学費だけの金額です。

(ワーキングホリデーに関しては、語学学校に通いながらを想定したおおまかな金額です)

奨学金制度は利用できるか

学生対象のイメージがある奨学金ですが、社会人留学でも利用できる場合があります。

応募条件や期限も異なるため、念入りな調査が必要です。少しでも出費を抑えることができれば、嬉しいに越したことはないですよね。

留学エージェントに相談してみる

世界情勢や国が行う対策の変化などで、国によってコースの違いがある場合も少なくありません。

ネットで情報収集する以外にも、留学のことを丸々理解しているプロに相談してみるのも近道の一つです。

学生時代の過ごし方や今までの職歴などは人それぞれです。自分のキャリアを今後どうしていきたいか、さらに今何ができるチャンスなのかも100人100通りなわけです。

社会人留学が「逃げ」や「後悔」で終わらないように、念入りな準備をしてみてくださいね。