旅の醍醐味の一つに、地場の食べ物を楽しみにされる方もいらっしゃいますよね。
南半球に位置するニュージーランドは日本と同じく島国で、牧草地が多くあります。自然豊かな環境のニュージーランドではシーフードをはじめ、ラム肉などの畜産物を使用した食べ物が有名です。
先住民マオリ族が住む国でもあり、かつてはイギリスの植民地であったニュージーランド。
さらに、今では世界中から人々が集まる移民の国でもあります。ニュージーランドでは、どのような食べ物が有名なのでしょうか?
今回は、ニュージーランド人も愛する現地の食べ物7つを紹介します。
世界の食べ物に興味を持っている方や、これから観光でニュージーランドを訪れる予定のある方はぜひ参考にしてみてください。
【目次】
- 国民のソウルフード!パイ
- 臭みが無い!ラム肉
- 期間限定!ブラフオイスター
- 定番グルメ!フィッシュアンドチップス
- 自然豊かな環境で飼育!ビーフ
- ほろ苦さにハマる!ホーキー・ポーキー
- 大人の味わい!チーズとワイン
- ニュージーランドで食べたいグルメは多い!
国民のソウルフード!パイ
パイと聞いて、皆さんはどんな味わいを思い受けべますか?甘いアップルパイのようなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
ニュージーランドで主に食べられる代表的なパイとは、片手で持てる大きさでスーパーやコンビニに必ず置いてあります。
具材はラム肉やチキンなどから、野菜やチーズがたっぷりと使用されているパイなど種類が豊富です。先住民族マオリの伝統料理「ハンギ」のパイを販売しているお店もあります。
特に現地で定番のパイの具材は、
- ベーコンエッグ
- ステーキアンドチーズ
- ポテトトップ
です。
「海外の食べ物=大きい」というイメージもあるかと思いますが、ニュージーランドのパイは大きすぎないのに食べ応えがあります。
そのため、ランチやおやつなど軽食として食べる現地の人も多いです。
小腹が空くと、日本でもよくコンビニでおにぎりや惣菜パンを買う感覚に近いかもしれません。
現地ではパイの頂点を競う「パイ・アワード」という大会もあります。ポテトトップやベジタリアンなど部門ごとに分かれています。
過去に入賞したお店は下記リンクから確認することができます。
Bakels New Zealand Supreme Pie Awards: https://pieawards.nz/pie_awards_2023.cfm
臭みが無い!ラム肉
ニュージーランドで羊肉は生肉輸出の主力でもあり、羊肉の輸出量は世界でも上位です。
1882年に羊肉が国外へイギリスへ輸出されたのを皮切りに、今ではアメリカや中国、日本にも高品質な羊肉を届けています。
よく耳にする「ラム肉」とは、羊肉の中でも生後1年未満の仔羊のことを指します。2年以上の成羊はマトンと呼ばれます。
現地で定番の味付けは、ローズマリーやミントソースです。カフェやレストランなど、ラム肉を使った料理は人気があります。
伝統料理として、家庭でもよく食べる人気の食べ方は、
- ローストラム
- ランプステーキ
- ラムチョップステーキ
などがあります。
新鮮なラム肉は、驚くほどに臭みが気になりません。ニュージーランドなら、本場の味を堪能できます。
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現地でおすすめのラム肉が堪能できるレストラン記事も、ぜひご覧ください。
期間限定!ブラフオイスター
国土が海に囲まれているニュージーランドでは、新鮮なオイスターが大人気です。特におすすめの種類が、「ブラフ」地方でしか採れないブラフオイスターです。
ニュージーランドの最南端に位置するブラフは、港町として発展してきました。南極からの冷たく澄んだ海流の影響を受けて育つブラフオイスターは、特別な一品です。
収穫時期や収穫量も制限されているため、いつでも食べれる食べ物ではありません。
例年3月ごろから漁が解禁され、8月頃までのだいたい半年間ほどしか市場には出回りません。大変貴重なオイスターなため、国外に出回ることは皆無に等しい食べ物です。
恒例イベント「ブラフオイスター&フードフェスティバル」が2023年5月20日に開催される予定でしたが、今年は残念ながらキャンセルになりました。
ブラフオイスターが気になる方が、ぜひ来年に期待しましょう!
定番グルメ!フィッシュアンドチップス
日本ではあまり見かけませんが、ニュージーランドでは欠かせない定番の食べ物といえばフィッシュアンドチップスです。
イギリスの植民地だったということもあり、イギリスのファストフードとしても有名なフィッシュアンドチップスがニュージーランドにも根付いています。
名前の通り、衣をつけてカリっと揚げた魚にフライドポテトの料理です。トマトソースやタルタルソース、または塩やレモンでさっぱりと味わいます。
シンプルですが、お店によって味が驚くほどに異なります。カフェやレストランなど、街ではとにかくよく見る定番メニューです。
お持ち帰りをできるお店も多く、暑い夏の日に熱々のフィッシュアンドチップスをビーチで食べるのが私のおすすめです。
自然豊かな環境で飼育!ビーフ
「海外で食べるステーキ」と聞くと、なんだかとってもボリューミーなイメージがありませんか?
「胃もたれは避けたい」と思う方もいるかもしれません。
しかし、ニュージーランドに行ったら忘れてはいけない食べ物が牧草牛のステーキです!
ただの草を食べてのびのびと育っているわけではありません。
ニュージーランドでは、牧草を育てる土づくりや種まきなどから注意しながら牛や羊を飼育します。
ストレスを受けにくい環境のもとで栄養価のある牧草を食べる牛は、上質な赤身肉となります。
ニュージーランド産の牛肉のうち、99%ほどが安全性などが徹底された環境で育った牧草牛です。
ちなみに私の母は、初めてニュージーランドに行った際に一番印象に残った美味しい食べ物は牧草牛だったそうです。
ほろ苦さにハマる!ホーキー・ポーキー
日本でもニュージーランド産のアイスクリームを取り扱うお店や会社が増えてきたため、「ホーキー・ポーキー」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
ニュージーランドでは国民一人当たりの「アイスクリームの消費量」が年20リットルとも言われているほど、現地でアイスクリームは生活に欠かせない食べ物です。
日本でアイスクリームといえば、バニラやチョコレートが定番というイメージをされる方も多いかもしれません。
しかしニュージーランドでは、キャラメルベースでややほろ苦さもあるホーキー・ポーキー味がアイスクリームの王者のような位置にあります。
ホーキー・ポーキーはサトウキビのエキスで作られた「ゴールデンシロップ」を使うのが特徴です。重曹と混ぜてから煮詰めて、ベースとなるアイスクリームに混ぜます。
ニュージーランドの酪農の最大の特徴は、放牧が基本ということです。国内の人口は羊の数よりも少ないことでも有名ですが、そのため多くの生乳は乳製品へと加工されます。
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大人の味わい!チーズとワイン
ニュージーランドの有名な食べ物で忘れてはいけないのが、ワインとチーズです。
フルボディでしっかりとした味を楽しむピノ・ノワールや、田舎の草っぽい個性的なソーヴィニヨン・ブラン。また、大袈裟すぎないのにパンチのあるシラーも評判です。
ニュージーランドで造られる半数以上が白ワインなため、ソーヴィニヨン・ブランや白ブドウの品種を使用するワインは特に人気があります。
環境にも配慮しているワイン造りとしてもニュージーランドは有名です。
現地で生産されるワインの99%ほどがスクリューキャップを使用していることは、世界に衝撃を与えました。
また、1995年に発足された「Sustainable Winegrowing NZ」というガイドラインに沿って、96%ほどのブドウ畑が運営されています。
ニュージーランド産のチーズも忘れてはいけません。
牛乳以外にも、ヤギや羊の乳を使ったチーズも人気があります。
濃厚でパンチのあるブルーブルーチーズ、柔らかくてクリーミーなソフトチーズも美味しいと評判です。
現地のスーパーではワインやチーズを手頃な値段で購入できるため、観光などで訪れる先にはホテルで食べる夜食用に買っておくこともおすすめです。
ニュージーランドで食べたいグルメは多い!
今回は、ニュージーランドで有名な食べ物を7つ紹介しました。
現地の国民食であるパイや新鮮なラム肉と牧草牛、期間限定のブラフオイスターやフィッシュアンドチップス。ほろ苦さと甘さの両方を堪能できるホーキー・ポーキーや、濃厚なワインとチーズもぜひ味わいたい絶品グルメです。
ニュージーランドの美味しい食べ物は、もっとあります。今回はほんの一部を紹介しましたが、壮大な自然に囲まれたニュージーランドで味わう料理は最高です。
日本でもしニュージーランド産の食材を見かけたら、ぜひ試してみてください。また、ニュージーランドへ行かれた際には本場の味を堪能してくださいね。