ニュージーランドについて
南半球に位置する小さな島国のニュージーランドは、人口は520万人で日本の約4%しかない自然豊かな国です。
ニュージーランド最大の都市・オークランドは港町のような雰囲気があり「シティ・オブ・セイルズ」、帆の街と呼ばれています。
オークランドは語学学校やオフィスなども集まる人気の街で、自然と都会の両方楽しめる都市です。
ニュージーランドに住む人は仕事だけに人生の重点を置くのではなく、家族と一緒に過ごす時間をとても大切にしています。2023年の「世界で最も住みやすい都市ランキング」では、オークランドは第10位にランクインしています。
ちなみに、人気シンガーソングライターの絢香さんはニュージーランドに移住されています。現在は日本とを行き来しながらアーティスト活動と家族の時間を大切にされているようです。
絢香さんの大ヒット曲「三日月」はNHKの主題歌やCMソングなどにも起用されています。
第13回明石家紅白のTV番組では、日本に一時帰国されていた絢香さんが三日月を歌っていました。
今回は、留学先としても人気な国・ニュージーランドのメリットとデメリットを紹介します。これからどこに留学しようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
参考サイト: 世界で最も住みやすい都市ランキングhttps://www.businessinsider.jp/post-271674
ニュージーランド留学することのメリット
質の高い教育に力を入れている
ニュージーランドの高等教育機関は、EERという外部による審査と調査報告などの結果から4つのカテゴリーに分類されます。(大学は除く)
カテゴリー1に分類されると最も優良な学校になり、学校選びの指標としても役立つシステムです。
また、現地の教育機関を監視するニュージーランド資格審査評議会(NZQA)という政府機関があります。
最近ではホスピタリティー産業を学びにニュージーランド留学をされる方も多いですが、専門学校やポリテクニック、語学学校も NZQAから審査されます。
ニュージーランドと他の国で異なる点の一つが、海外からの留学生に対してもNZQAが授業料を補償することです。
例えば、現地で通っている語学学校が倒産してしまうとします。その際にNZQAに認定されている学校であれば、授業料が留学生にも返金されます。
自然豊かな環境
山や湖、ビーチなどがたくさんありアクティビティが盛んな国です。観光地として有名なテカポ湖やワイトモ洞窟などは、自然を感じられる場所として人気があります。
ニュージーランドの全人口よりも多い羊をはじめ、現地にしかいない鳥「Kiwi」や「Kea」なども生存しています。
環境保全先進国でもあるニュージーランドでは、毒蛇や蜘蛛などの危険動物の流入がありません。運河でカヤックやカヌーなど、アウトドアも気軽に楽しむことができる環境が整っています。
現地ではバンジージャンプも人気があるアクティビティです。大自然の中だからこそ思いっきりできるアクティビティや観光名所もある、魅力溢れる国です。
日本人でも過ごしやすい気候
「1日で4つの季節がある」とも言われるニュージーランドでは、とにかく天気がよく変わります。
朝は寒いと思ったら日中は暑くなり、午後になると大雨が降り夜にはまた寒くなるという日もあります。
しかし驚くことに、ニュージーランドの気候はとても過ごしやすいです。日本の夏ほど暑くなく、冬も日本のように寒くないのです。
私は日本にいる時は冬のホッカイロが必須でも、ニュージーランドでは1回も使用したことはありません。
また、日本のように湿度もない気候も過ごしやすいポイントです。
ニュージーランドの政府やコミュニティーは対応が早く、留学生にも心強い存在です。そのため初めて海外へ行く方や、留学生にもおすすめできる国です。
多民族国家
先住民マオリ族が住んでいたニュージーランドに、1840年ごろからたくさんの移民の人たちが来ました。ポリネシア系をはじめ、欧米系やアジア系など国際色豊かな国家になりました。
そのため英語を母国語としない人々も多く、英語が得意でなくても周りの人が親切に対応してくれることが多いです。
食文化も国際色豊かで、中華料理やインド料理などのさまざまな国の料理を楽しむことができます。
また、ニュージーランドのカフェ文化は驚くほど進化しています。留学中に勉強に疲れた際には、NZの美味しいコーヒーを探しに散歩してみるのも楽しいですよ。
日本人にも馴染みのある「もやし」など、アジア系のお店もあるため食生活でも便利な国です。
時給が良い
ニュージーランドでは資格や人柄を重視すことが多いです。日本人のきめ細かなサービスや対応を、海外で十分に活かすチャンスがあります。
英語力がまだ少し不安な方は、日本食レストランでの仕事などからチャレンジしてみるのも良いでしょう。オークランドにもたくさんあります。一生懸命な姿は、必ずNZの人にも伝わります。
2023年現在、ニュージーランドの最低賃金はNZD$22.7です。NZD$18.90だった2020年以降、なんと20%ほど上昇しています。
NZ生活をながら、貯金もできるほど稼ぐことができる環境です。
日本から直行便がありアクセス抜群
ニュージーランドと日本を直行便で結ぶ唯一の航空会社、「ニュージーランド航空」。片道11時間ほどで到着できる距離で、機内も快適に過ごせます。
経由便を利用する際はオーストラリアやシンガポールで乗り継ぎ、ニュージーランド行きの便を利用ことができます。
ちなみにNZの中古車の輸入は主に日本から行っています。そのため現地ではたくさんの日本車を見ますし、車も右ハンドルです。
もしニュージーランドで運転する必要があった際にも、あまり心配せずハンドルを握ることができる環境です。
ニュージーランド留学することのデメリット
国が違えば文化や習慣が異なり、日本の暮らしとのギャップも少なからずはあります。
ニュージーランド留学をした私の体験談や、現地で出会った日本人留学生の口コミもお伝えします。
ちょっとした工夫次第で、海外でもストレスフリーで生活することができます。
物価が高い!
前述でお伝えしたように、ニュージーランドでは最低賃金が低い分、物価が高いです。消費税は15%と日本よりも高いです。
交通費はやや高いですが、留学中なら学割など利用できる施設やお店もあります。
また、外食も日本のようにワンコインランチなどはありません。ニュージーランドで日本食レストランに行く際には、ランチでもNZD$20ほどはかかります。
最近は円安の影響もあるため、積極的に自炊を心がけることもおすすめです。現地のスーパーなら、旬の食材を安く買うことができるため節約にもつながります。
また、2022年にはウエスト・オークランドにニュージーランド初のコストコが上陸しました。現地の友達と見に行ってみるのも楽しい思い出になるでしょう。
交通機関が使いづらい!
ニュージーランドでは通勤に車を使う人が多いため、朝の渋滞はたいへんです。
かと言って電車やバスがたくさん通っているわけではなく、日本のように時刻表通りに到着しないことも多々あります。また、電車のスピードも日本より遅いことが多くストレスに感じるかもしれません。
日本のように新幹線など長距離を結ぶ交通機関が少ないため、飛行機をよく利用する人もいます。
NZ生活が長くなる人は、車を買う場合も多いです。少し郊外に住むとなると、シティまでバスで40~50分ほどかかります。
語学学校や職場を探す際には、オークランドでも交通の便をしっかり確認しておきましょう。
紫外線が強い!
ニュージーランドの刺すような紫外線の強さには驚きます。だいたい日本の7〜9倍もの紫外線があると言われています。
日焼け止めを塗っても、すぐに日焼けをしてしまう肌質の人もいます。今はUVケア対策ができる商品が豊富あるため、ニュージーランドへ行く際にはしっかりと対策をして行きましょう。
日本でサングラスはおしゃれなアイテムとして買う人が多いですが、ニュージーランドでは目を守るための必需品です。
また、日本の日焼け止め商品はレベルが高いです。予算1,000円以内でも十分な選択肢がありますし、ベタベタしないで肌馴染みも良いです。使い慣れた日焼け止めがある場合には持っていくのも良いでしょう。
遊べる場所が少ない!
ニュージーランドで一番大きい都市・オークランドの人口は165万人ほどで、なんと国の3分の1の人口が住みます。
ユニクロもまだニュージーランドには展開していなく、現地の人はTシャツにジーンズと普段はあまりおしゃれはしません。
パーティーなどではNZの人も思いっきりドレスアップはしますが、皮肉にも夜遊びできるナイトクラブはオークランドでも少ないです。「良くも悪くも、すぐに顔馴染みができてしまう」という口コミもあります。
14時ごろには閉まってしまうカフェもありますし、NZのお店の閉店時間は早いです。ゴージャスな派手さよりも、心地よい生活を重視している人に向いている環境です。
家賃が高い!
ニュージーランドでは家賃のことをレントと言います。
日本のような完全に1人で住む物件というのは珍しく(またはとても高い)、複数人でアパートをシェアする「ルームシェア」が主流です。トイレやキッチンなどは共用で、自分1人だけの部屋があるというスタイルです。
オークランドのシティーセンター周辺でルームシェアを探すと、最近では週NZD$600前後の物件が多くあります。
古い家の物件はクオリティが低い可能性が高く、実際に住み始めてからストレスを感じてしまうこともあるようです。
ニュージーランド英語の訛りがある!
日本では一般的にアメリカ英語を習う学校が多いですが、NZに到着してまず驚くことが「ニュージーランド訛り」です。私は最初、英語以外の言語に聞こえました。
ニュージーランド英語=Kiwi Englishと呼ばれていて、とにかく早いのが特徴的です。英語力があっても、ニュージーランド英語に耳が慣れるまでは苦労する人が多いです。
先住民族マオリや南島の田舎のエリアの英語にも独特な訛りがあります。NZで知り合う人やお店の店員さんの母国語が英語でない場合も多々あります。
NZには独自のスラングもあります。オークランドにいた際に「タアー」なんて言われても、最初は何のことなのか理解できませんでした。
下記ブログ記事で詳しく紹介していますから、気になる人はぜひチェックしてみてください。
まとめ
ニュージーランド留学を通して、さまざまな国の人を話す機会があります。国によって英語の訛りがあるため、英語力はもちろんコミュニケーション能力が上がりやすい環境が整っています。
また、オークランドは世界的に見ても住みやすい街で留学するにも安心感があります。自然豊かな環境で、ゆったりとNZ生活を送ることができるおすすめの国です。