オーガニックコスメに興味があるけど、海外のブランドは安心して使えるのか不安。敏感肌の私でも使えるオーガニックコスメってあるのかな?
肌が弱くて、海外コスメになかなか手を出せない方もいるのではないでしょうか。
私は、小さいときはアトピー持ちで、思春期からは常にニキビができているような肌でした。そのため、とにかく普段から使う化粧品や生活に気をつけています。ニキビや肌荒れを経験したからこそ、ナチュラルな化粧品やエシカルライフに興味を持ち始めました。
ニュージーランドへ留学した際に、とにかくオーガニックコスメの多さに驚きました。化粧品だけではなく、食品やライフスタイルもサステナブルが浸透している国でした。
ただ、いくら良い化粧品でも高すぎては手が出せないですし継続しづらいですよね。
今回は、留学生やワーホリの際でも購入しやすいニュージーランドのドラッグストアで手に入りやすいブランドを中心にご紹介します。
また、番外編として今注目されている最新スキンケアブランドと現地の必須アイテムの日焼け止めもお伝えします。
美容好きが高じて現地の美容学校に通った私だからこそ、リアルな情報をお伝えしたいと思います。
【目次】
オーガニック化粧品とは?
オーガニックとはそもそもどういう意味なの?何か基準とかがあるの?
農薬や化学肥料だけに頼らずに、日の光や水や土など自然の恵を生かした作り方を指します。
基準は国によって異なり、オーガニック認証機関が設けたある一定の基準を満たした商品に「オーガニック」として認証ラベルが付与されます。
自然由来のオーガニック製品とは、化学肥料が使われていません。そのため、地球にも私たちの肌にも優しく、ミネラルやビタミンをたっぷりと含んでいます。
化粧品の腐食を防ぐと言われているハーブや天然の花、果実などから抽出された成分の香りはとても癒されます。添加物を使用しない代わりに容器内を真空状態にすることで、保存期間を長くする技術なども惜しみなく使用されています。
そもそも、なぜオーガニックコスメは人気があるの?
人気の理由はさまざまで、
などが主にあります。
一昔前ですと石油由来成分が配合されている化粧品の精製技術があまり高くなく、有害物質が取り除けていないものもありました。そのため、「オーガニックでないから肌に悪い」「石油由来は悪い」というイメージが強くなっていました。
「植物由来」「自然由来」などと聞くと肌に良いイメージを持つ方も多いです。しかし、植物由来成分のアレルギー持ちの方はオーガニックコスメが使えない場合もあります。
心配な場合にはオーガニックであってもなくても、使用前に必ずパッチテストを行ってから塗布すると安心です。
オーガニック化粧品の先進国について
世界トップクラスのオーガニック先進国として世界をリードしているのは、デンマークです。2019年のデンマークでは1人当たりの年間オーガニック商品の消費額が世界で最も高く約4万1280円でした。さらに、2020年のデンマーク人が購入する食品の12.8%がオーガニック製品という調査もありました。
そのほかにはアメリカやフランス、オーストラリアやニュージーランドもオーガニック大国として有名です。
意外かもしれませんが、アジアだとタイがオーガニック先進国とも言われています。有機野菜や、オーガニックコスメもたくさん揃っていて評判です。
畜産物で有名なニュージーランドの国土は日本の約4分の3と小さめですが、エコバッグやエコラップなどを生活に浸透させるのはとても早かったです。また、「マイボトル」を持ち歩く学生や会社員の姿も現地では当たり前のように目にします。
自然豊かな環境のニュージーランドならではのサステナブルな取り組みは、世界でも注目されいます。詳しくは下記のブログ記事もぜひご覧ください。
当たり前のように毎日使用する化粧品もオーガニックや環境に配慮したブランドコンセプトが多く、社会全体で地球に対するアクションを起こし続けている印象を受けました。
ニュージーランドの人気オーガニックコスメ10選
Puresource (ピュアソース)
ニュージーランドのお土産ショップで必ず見ると言ってもよいブランドは、根強い人気と知名度があります。最高品質の天然成分を使用し、肌へ浄化と癒しを与えてくれます。
大自然に囲まれているニュージーランドだからこそ、天然成分がたっぷりと使用されて潤いのある肌へ導くスキンケアが揃っています。
特徴的なラインアップは、
などがあります。
NZ$30ほどでギフトセットもあるので、ご家族やお友達にプレゼントとしてもおすすめです。男性など皮脂量が多い方であれば、観光地でも有名なロトルアの泥を配合しているマッドシリーズもよいでしょう。
バスソルトやソープが入ったセットも、価格よりも豪華に見えるので見栄えがあります。
公式URL: https://puresource.co.nz/
Antipodes (アンティポディース)
オーガニック=シンプルなスキンケアという概念を覆すかのように、ナチュラルかつラグジュアリーなテクスチャーにこだわるブランドです。
有害な成分は一切使用せずに100%天然由来の成分を使用し、しっかりと肌で実感できるスキンケアラインを提供しています。
特徴的な成分として、
などがあります。
保湿する力や肌バリアを高めたり、健康的な肌へ導くようなラインアップになっています。特におすすめはアボカドが入ったクリームや美容液です。
私は、性別や年齢問わずプレゼントにもAntipodesをよく購入します。スキンケアが大好きな40代の男友達にプレゼントした際には「保湿力が高いのにベタつかないから使いやすい」と評判でした。ハンドクリームもあるので、ちょっとしたギフトにもおすすめです。
ラグジュアリーな使用感がたまりません。 |
また、私が通っていた現地の美容学校で今はサロン経営者の友達はよくAntipodesのスパークリングウォーターを飲んでしました。
シリカが豊富に入っている超軟水で、美容マニアにはぜひ試してみていただきたいです。科学的な洗浄や加工、消毒などされていないクリーンな方法でボトリングされているのも特徴です。
意外にも、お刺身や天ぷらと和食にもぴったりです。
水源から取水できるのは世界的にも珍しい! |
公式URL: https://antipodesnature.com/collections/skincare
ECO STORE (エコストア)
1993年にマルコム・メラニー夫妻によって生まれたブランドは、瞬く間に日本でも大人気になりました。
ケミカルな洗剤や化粧品によって排水が汚染されていることに気づいたのをきっかけに、サステナブルでナチュラルな洗剤を広めました。環境を大切にすることは、そこで生活を送る私たちの暮らしを大切にすることに繋がります。
特に人気のアイテムは、
- 柔軟剤 (Fabric Softener)
- ハンドソープ(Foaming Hand Wash)
- 固形石鹸(Soap)
です。
柔軟剤は日本であれば楽天でも気軽に購入できるまでになり、シリコンやコーティング剤を使用していないという安心感があり評判です。静電気も抑えてくれるうえに、天然のエッセンシャルオイルを使用しているので香りにとても癒されます。
ハンドソープは保湿しながら洗い上げてくれるのに、濃厚なココナッツや爽やかなシトラスなど香りの種類も豊富です。
泡立ちの良い固形石鹸はお土産としても人気があり、レモングラスやココナッツなどは売れきれになっていることもあります。
個人的に2024年にヒットしそうなのは、「Shampoo Bar」です。すでに5、6年ほど前からサステナブルな生活を送る人たちの間で流行っているものの、日本でブームになるほどは浸透していないようです。最先端のオーガニックコスメとして、ぜひお土産に一ついかがでしょうか?
ベビーにも対応していて安心! |
公式URL: https://ecostore.com/nz/
EVOLU (エヴォル)
ブランド設立者のコッティ・コッツア氏がニュージーランド航空のCAをされていた際に肌荒れを経験したことから1997年に生まれたブランドです。
植物などの天然成分のみをたっぷりと使用して、保存料にはウォッカを使用しながら試行錯誤して作り始めたそうです。試作品を職場へ持って行き同僚のCAたちに試してもらいながら改良していっただけあり、完成度が非常に高い印象を受けました。
使用している主な成分は、
- マヌカハニー
- カワカワ
- ハラケケ
- アマランサス
などがあります。
カワカワやハラケケはニュージーランドの先住民であるマオリ族も大切に使ってきた伝統のある植物で、肌の傷や炎症をサポートする成分です。
アマランサスとは、美肌作りに欠かせないビタミンEが豊富で抗酸化作用に優れている成分です。
特におすすめは、ベストセラーでもあるクリームクレンザーやフェイシャルスクラブなどの洗顔アイテムです。
ボディ用のスクラブにはコーヒーやハラケケ、カワカワなどニュージーランド独特の成分が入っています。日本のスキンケアブランドではなかなか使用しない成分なので、お土産にもピッタリです。
公式URL: https://evolu.com/
Livingnature (リビングネイチャー)
1978年にニュージーランド最北地域のノースランドにある自宅のキッチンで始まったブランドは、設立者であるスザンヌ・ホールが安全で効果的なスキンケアを作りたいという思いから誕生しました。
敏感肌だったスザンヌは資金調達に苦戦しながらも、自然保存料や自然香料などを探し求め改善を続けてきました。ニュージーランドにある植物の約80%は、ほかの地域では探すことができないとても貴重な存在です。
100%天然成分にこだわり地球に対する責任を約束して誕生したブランドは、今では世界13か国で展開しています。パッケージはリサイクル可能なものを使用。
個人的には、パッケージのデザインがお洒落な「マヌカシリーズ」がおすすめです。デイクリームやナイトクリームをはじめ、アイクリームも人気があります。
また、昔からのロングセラーはクレンジングです。滑らかな使用感がクセになります。マヌカハニー配合など、肌と調和しながら作用するカラーコスメも評判です。
アロマがお好きな方なら、100%ピュアマヌカオイルも現地で購入する方がお安いのでお土産におすすめです。
公式URL: https://www.livingnature.com/
Trilogy (トリロジー)
恐らく、ニュージーランドのスキンケアブランドと聞いて思い浮かべる方も多いでしょう。日本では、コスメキッチンなどでも購入できる大人気ブランドです。
トリロジーの看板商品であるローズヒップオイルは、世界中のセレブやモデルたちにも愛されると同時に数多くの美容アワードも受賞している実力派ブランドです。
2002年にローズヒップオイルの素晴らしさに気づいたサラとキャサリンの姉妹が始めたブランドは、今では世界40か国以上で販売されています。
環境にも配慮しており、
などを徹底しています。
ローズヒップは紫外線からダメージを受けた肌の回復をサポートしたり、肌の柔軟性や弾力も与える期待もできる成分です。
オイルで一番好きなスキンケア商品! |
公式URL: https://www.trilogyproducts.com/
Wild Ferns (ワイルドファーンズ)
ファミリービジネスとして1951年に創業した老舗ブランドは、オークランド空港でも取り扱われている有名なスキンケアブランドです。ちなみに"Fern"とは、シダの葉というニュージーランドを代表する植物です。
地球への負担を減らしサステナブルな未来へ貢献するブランドコンセプトを持つWild Ferns。パラベンやミネラルオイル、ラウリル硫酸ナトリウムは使用しません。
- マヌカハニー
- ビーベノム(蜂毒)
- ラノリン
- ロトルアマッド(ロトルアの泥)
など限りなくオーガニックに近いものを贅沢に使用。
特徴的な成分として、マヌカハニー80+があります。防腐剤や抗菌剤として働く酵素が含まれています。タンパク質やビタミン、ミネラルなど豊富に含んでおり肌に栄養を届けるのに役立ちます。
Wild Fernsのマヌカシリーズにはプレミアム認定されたマヌカハニー80+が配合されているため、ニュージーランドのお土産として買ってみてはいかがでしょうか。主に、免税店やお土産ショップにで取り扱いがあります。
公式URL: https://www.wildferns.co.nz/
【番外編①】2024年!注目のスキンケア
Emma Lewisham (エマ・ルイシャム)
2019年にエマ氏が創業したブランドは、とにかくターゲットを絞っているコンセプトが特徴的です。
完全オーガニックではないものの天然成分や色素沈着に特化しており、流行の成分に飛びつくのではなく肌悩みに沿ったスキンケアを提供。多様な微生物の集まり「マイクロバイオーム」と天然成分の相乗効果に着目したアプローチに力を入れています。
現在はニュージーランドとオーストラリア、英国が主要市場として展開しているブランドです。
2022年に発売された「スキン・リセット・アイクリーム」は、全世界で5000人のウェイティングリストを記録したとのこと。
また、英国の顧客からの熱いリクエストで再利用可能なパッケージ展開にも取り組む。リサイクル材料の使用率など、環境問題にも積極的に取り組む姿勢を感じるブランドです。
現地の薬局というよりは、高級デパートのDavid Jonesなどで購入ができます。ニューマーケットのBroadwayにあるため、休日や観光で訪れた際にはぜひチェックしてみてください。
公式URL: https://www.davidjones.com/newmarket
David Jones 公式URL: https://www.davidjones.com/
【番外編②】必須アイテム!日焼け止め
オゾン層が薄かったりしていることから世界で最も紫外線が多い国と言われているのはオーストラリアですが、実はお隣の国のニュージーランドでも紫外線対策は必須です。
現地の幼稚園では、園児がすぐそばにある公園に出かける際でも先生たちが塗る光景には驚きました。日本ではじわりじわりと日傘や日焼け止めの必要性が国民全体に広まっているように見えますが、ニュージーランドで生活するとなると生活の一部のような「マスト」になります。
自国のブランドが比較的まだまだ少ないニュージーランドでは、オーストラリアから輸入している日焼け止めを多く目にします。
例えば、
などがあります。
日中に使える日焼け止め効果のある乳液や、ベビー用の日焼け止めなど種類は豊富です。オーストラリアやニュージーランドの国を象徴されるかのような「海」や「ビーチ」を連想されるような、青やオレンジのパッケージの日焼け止めも多いです。
日本では30mlほどの持ち運びに便利なサイズが400円ほどで購入できますよね。しかし、南半球では300〜400gの大容量の日焼け止めが数多くあります。洗剤やシャンプーのようなサイズです。笑
全体的に日本の日焼け止めの商品のサイズに比べると、3〜5倍ほど容量が多いのが特徴です。ガラス拭きのようなサイズ感の、スプレータイプもありますよ。笑
中でも私が今イチオシのブランドは、オーストラリア発祥の「SUN BUM」です。とにかくパッケージのデザインがお洒落で、男性のプレゼントにもおすすめです。
ビーガン対応でサステナブルな会社なことはもちろん、学校での日焼け止めの大切や正しい使用方法などを伝えたりと地域にも貢献しているブランドです。
SPF15のリップクリームやクールダウンローション、ヘアマスクなど商品のラインアップも豊富です。個人的には「顔用」の日焼け止めがあるのがとても好感度が高いです。
とにかくお洒落で「アパレルブランド?」と思ってしまうほどのデザインなので、気になる方はぜひHPをチェックしてみてください。
公式URL: https://sunbum-aus.com/collections/plp-hair-care-all
Cancer Society
間違いなくニュージーランドの国民に愛されている日焼け止めブランドは、「Cancer Society」です。大容量サイズもあり、家族全員で使用しているという家庭も多いです。
全商品はTGA (Therapeutic Goods Association)というオーストラリアの医療製造基準に基づいているため、信頼性が高いと評判です。
日焼け止めと言っても、使用感や成分がさまざまな成分が使用されているため「使用感が苦手」という方もいらっしゃいますよね。
皮膚がんなどの防止にもとにかく塗り直しの大切さを伝えているため、日常生活でも肌にサラッと塗りやすいテクスチャーなのが特徴です。
最近の新商品では、SPF50の「3-in-1」という日焼け止めにもなり保湿や潤いもサポートする商品も注目を浴びています。
また、ブランドコンセプトの一つとしてニュージーランドで癌の治療の人たちをサポートするミッションがあります。商品の売上の100%が寄付されるのはもちろん、2023年には5000回もの癌治療や3000回ものカウンセリングをサポートしました。
公式URL: https://www.cancer.org.nz/about-us/sunscreen/
まとめ
ニュージーランドで人気があるオーガニックコスメ7つを紹介しました。また、これから気になるブランドや日焼け止めも番外編としてお伝えしました。
特徴として、天然成分を惜しみなく配合しつつ環境にも配慮してサステナブルなブランドが多くありました。オーガニックコスメは敏感肌やビーガンの方にだけの商品ではなく、幅広い年齢や肌質の方が安心して使用できます。
人体最大の臓器のも言われる肌に毎日使うものなら、化学製品ではなく肌にも地球にも良いものを選ぶこともできます。
2024年はぜひニュージーランドのオーガニックコスメを試してはいかがでしょうか?