せっかくの留学で部屋のルームメイトと気が合うか、またはトラブルが起きないか不安に感じている人もいますよね。
ただのクラスメイトではなく一緒の部屋で暮らすルームメイトとなると、実質的に距離感がとても近くなります。
留学先には日本人ばかりではなく、さまざまな国の人に出会います。国ごとに文化や価値観、生活スタイルの違いからトラブルになってしまうケースも少なくありません。
今回は、留学先のルームメイトとうまく関わる方法や、トラブルになってしまった時の対処法も紹介します。
ニュージーランドやオーストラリアに留学をした私の体験談も、エピソードとしてお伝えします。
これから留学する人や今のルームメイトとトラブルにならないようにしたい人は、参考にしてみてください。
【目次】
- 留学先のルームメイトと仲良くして、生活をストレスフリーに
- 留学先のルームメイトと住む前に気をつけておきたい3つのポイント
- 留学先のよくあるトラブルと対策
- 実際にルームメイトとトラブルになったときの3つのポイント
- まとめ
留学先のルームメイトと仲良くして、生活をストレスフリーに
留学先で一緒の部屋にいる時間が、家族のように長くなる存在のルームメイト。万が一仲が悪くなってしまうと、お互いモヤモヤしてしまいますよね。
ルームメイトとなぜ仲良くした方が良いのか、またメリットも解説します。
スタンフォード式 人生を変える人間関係の授業 [ デイビッド・ブラッドフォード ]
寮生活の環境は留学中のカギとなる
楽しいことや不安なことなどを、家族またはペットに話しかけたことはありませんか?
一緒に暮らすルームメイトが自分にとって心強い存在になった時に、グンっと前向きに留学生活を送れるといっても過言ではないです。
日本ではスポーツの強い学校へ行ったりしない限りは、なかなか寮生活を送る機会は少ないです。
しかし留学先では学校の寮などで他の生徒と共に生活します。
海外で非日常感を体験して共有し合い、一生の友達ができるかもしれません。
私は最大4人部屋で過ごしたことがありました。お互いの文化やバックグラウンドが異なっていたため、仲良くなりやすかったです。
もし今のルームメイトと気が合わなくても、卒業などで部屋の入れ替わりもよくあります。
1番最初のルームメイトと気が合わなそうだなと不安に感じてしまっても、深く考え込まないようにしましょう。次に部屋に来るルームメイトとは自分と気の合う友達になるかもしれません。
ルームメイトと仲良くするコツ
有意義な寮生活を送るためには、まずはルームメイトと仲良くなることが肝心です。仲良くならない場合には、朝晩お互いが気を遣いながらイライラした生活になってしまうからです。
もし今までに人間関係でトラブルを経験したことがある人も安心してください。1番簡単で効果的な方法があります。
挨拶を欠かさないことです。
シンプルですが、意外と「積極的にはいつもできていなかったかも」と思い当たる人はいませんか?
挨拶で相手の雰囲気や声で「何かいつも違うかも」と感じ取れることもあります。
私は状況を見て挨拶だけの短い挨拶だけの時もあれば「何かあった?」と、"あなたの事を気にしているよアピール"もさりげなくするように心がけました。
「実はちょっとお腹が痛くて」「今日の授業がわからなくて」など、自分がルームメイトに協力できることがあるかもしれないことに気づくヒントになるかもしれません。
挨拶のおかげで、留学中は目立ったトラブルはなく過ごすことができました。
ルームメイトの前を素通りで通ってしまったら「無愛想だな」と思われてトラブルに発展してしまうかもしれません。
基本的な挨拶は社会人になってからも大切なマナーですから、今から積極的に練習しておいて損はないです。
留学先のルームメイトと住む前に気をつけておきたい3つのポイント
ルームメイトとは、本当の家族のように多くの時間を部屋で一緒に過ごします。気が合う友達とは仲良くなりやすくなる反面、ほんの些細なことでトラブルになることも少なくありません。
3つのポイントを予め抑えておき、安定した環境の寮生活を送りましょう。
1. 騒がない
基本的に部屋では騒がないようにしましょう。修学旅行のようなイベントではなく、あくまでも留学生活を送る部屋です。
留学中に知り合った友達とおしゃべりしたり、ゲームをしたりして一緒に部屋で過ごすとついつい騒がしくなってしまいますよね。
自分たちは楽しんでいても、ルームメイトにとってはただの"騒音"でしかありません。
逆の立場で、もしルームメイトが友達を部屋に連れてきていて必要以上に騒いでいたらイライラしてしまいますよね。
「うるさい」など言われてトラブルにつながらないように、相手にされて嫌なことは自分もしないように心がけましょう。
2. 文化や生活習慣の違いを理解する
地理的に近い国でも、意外に生活習慣や価値観が大きく異なる場合もあります。自分では気づかなくても、ルームメイトにとってトラブルの元になってしまうことも少なくありません。
下記は一例です。
- 宗教上食べれない食材を勧めてしまう
- 食事のマナーの違いを知らなかった
日本で生活しているとあまり文化の違いを肌で感じることは多くないです。しかし海外へ一歩飛び出してみると、現地で出会う人との文化の違いに驚く機会がグッと増えます。
「日本人は」「日本では」という自分だけの視点や経験だけで相手を指摘してしまい、トラブルにつながるケースも少なくありません。
最初から物事を決めつけないで、「あなたの国の文化なの?」など質問してみましょう。「日本は?」など会話のキャッチボールができる可能性もあります。
質問してみることは相手のことを"知りたい"と意思を示すサインでもあり、国際交流や英語学習にも繋がります。ぜひ積極的にコミュニケーションをとってみましょう。
3. ちょっとした一言を忘れない
「親しき中にも礼儀あり」ということわざがあるように、ルームメイトが自分よりも年下であろうと年上であろうと思いやりは大切です。
たった一言「thank you」や「sorry」がとっさに出てくるか出てこないかでは、部屋の雰囲気は大きく変わります。
長い文章を考える前に、とりあえずの一言でトラブルを予防することができることがあります。
例えば、私が特に意識していたことは
- ルームメイトが運転してくれた際に必ずお礼を言う
- 夜遅くに勉強する際には"無音"を心がける
- 勉強中の"tea time"には「お茶飲む?」と声をかける
週1でスーパーへ買い物をする際に、ルームメイトがいつも運転をしてくれていました。1年間で最低48回は買い物の後に感謝の気持ちを述べていたんですね(笑)!
また、勉強中の休憩としてルームメイトと一緒のティータイムを大切にしていました。週に2、3回はあったと思います。
ほんの一瞬ですが、お互いがホッと和む空気が作れていたと思います。特に留学中は試験や課題などでピリピリしている期間も多くありますからね。
留学先のよくあるトラブルと対策
ルームメイトとの間で起こりやすい主なトラブルの例として、
- コミュニケーションが取れない
- 勝手に物を使われる
- 異性を連れ込むことがある
- 価値観が合わない
それぞれの対処法もお伝えしますので、参考にしてみてください。
コミュニケーションが取れない
自分とはちょっと違う雰囲気のため、あまり関わりたくない感じのルームメイトと一緒の部屋になるかもしれません。
しかし最低限のコミュニケーションが取れないと、お互いの勘違いやトラブルの原因になりかねます。
例えば、
- 挨拶すらしない人で悪い人だと勘違いされる
- 会話が一言で終わる
エピソード&対処法
自分から話しかける際に、少し勇気がいるルームメイトの場合もあります。例えば年上の先輩だったり、全くリアクションをしてくれない人だったり。
最低限、挨拶だけはぜひ実践してみてください。もしかしたら「挨拶しかコミュニケーションを取る方法がない」と言う人もいますよね。
私は留学中にルームメイトに「お菓子一緒に食べる?」と聞いた際に「no」とだけ、スマホを見たまま言われたことがありました。少しそっけない感じがして悲しかったです。
もしルームメイトが「いらない、ありがとう。お気に入りのお菓子なの?」など、ちょっとした会話のキャッチボールをするチャンスがあれば雰囲気が変わりますよね。
元々言葉数が多くない人もいますが、せっかく一緒の部屋のルームメイトです。一言以上を目指して自分から声をかけてみることも、トラブルを防ぐ立派な対処法の第一歩になります。
勝手に物を使われる
ルームメイトだから、部屋にあるものなら何でも自由に使えるという認識をしている人は少なくありません。
日本人の感覚ですと「えっ」と驚いてしまうかもしれませんが、貸したものが必ずすぐに返ってくるという期待はあまりしない方がストレスにならないかもしれません。
海外では「あなたが管理していないから悪い」と思われてしまうこともあります。
エピソード&対処法
私のルームメイトは、隣の部屋に住む友人から文房具などを貸してと頼まれたことがありました。すると、何時間経っても返ってこなかったのです。
痺れを切らしたルームメイトは「返して」と自ら隣の部屋に自分のものを取りに行ったそうです。
実際、留学先の学校などで物がなくなることは少なくありませんでした。残念ながら、先生や学校側がすぐに対処できることは限られています。
自分の物は安易に出しっぱなしにしない、本当に大切な物はロッカーに鍵をして保管しておくことも対処法になります。
留学生活で、身の回りの持ち物の自己管理には気をつけた方が良いことを痛感しました。
異性を連れ込むことがある
基本的に学生寮では異性を部屋に連れ込むことは禁止されています。万が一、発覚した場合は「即退学処分」なんてケースもあるようです。
エピソード&対処法
付き合う前も恋愛中も、恋人と一緒に過ごす時間はかけがいのないものです。
しかし万が一、自分のせいで恋人もルームメイトにも迷惑をかけてしまったら「ごめん」では済まないことになるかもしれません。
ルームメイトとは一緒の部屋の"チーム”として考え、お互いが留学本来の目的に集中できる環境を整えるべきです。
後で後悔してしまうような迷惑になる行動はせずに、留学生活をルームメイトと無事に終えた方がかっこいいです。
価値観が合わない
「根本的にルームメイトと性格が合わない」と困る経験をすることもあります。
- 相手の言葉数が少ない
- テンションが合わない
- 話が噛み合わない
国や育った環境が違えば、考え方や性格がピッタリと自分に合うことの方が珍しいことです。
エピソード&対処法
私は年上の日本人の女性と一緒に生活した際に、性格も趣味などの好みも違ったため不安だったことがあります。
ある日「冷蔵庫は静かに閉めて欲しい」「コーンフレークの出す音は気をつけてほしい」と、スマホのメッセージが送られてきたことがありました。
自分的にはホームランを打つかのような勢いで冷蔵庫を閉めていませんし、コーンフレークはサクサクするため音がなる食べ物です。
しかし、ルームメイトが感じたことに素直に耳を向けて改善する努力をしてみました。
襖をスライドさせるように冷蔵庫はゆっくりと閉め、コーンフレークはお皿に盛る際に角度に注意してみました。
すると、お互いの距離がグッと縮まった空気感を感じました!
特別に趣味が合うわけでもなくただ空気感が変わっただけでしたが、すごく嬉しかったですしルームメイトにとってもよかった出来事です。
ルームメイトと価値観を合わせようとすることが唯一の解決策ではなく、相手の言葉を素直に受け入れることが対処法に繋がりました。
実際にルームメイトとトラブルになったときの3つのポイント
よくあるトラブルの事例と対処法を理解しているものの、ルームメイトとの関係がストレスに感じてしまうこともあります。
ストレスと感じた際の対処法を3つ紹介します。
1. 相手と穏便に話し合う
ルームメイトに対して違和感やストレスに感じることがある場合、まずは話し合いをしましょう。自分の勘違いだったというケースもあるかもしれません。
生活習慣や価値観が異なる環境の留学中には、お互いの違いを認識することがストレスフリーに繋がります。
お互いの違いや生活習慣を伝え合い、納得するWin-Winな解決策を考えてみましょう。
2. 寮の部屋を変える
どうしてもルームメイトの行動が気になってしまう場合には、部屋を変えてもらえるか学校側に聞いてみましょう。
留学生に特化した相談窓口やカウンセラーなどがいる学校もありますから、相談だけでもしてみてください。
自分一人だけでストレスに耐えている状態が長くなってしまうと、精神的にもあまりヘルシーではないです。
3. 寮を出る
学校側の事情などで部屋を変えることができない場合には、寮を出るのもおすすめです。
海外ではシェアハウスやホームステイの受け入れをしている環境が多くあります。1人部屋を確保できる可能性も高いのも魅力の1つです。
自分にとってベストな環境を整えることは、英語学習など留学の目的に集中できる効果が高まることも少なくありません。
荷物をまとめたりと引越し作業に時間は取られるかもしれませんが、長期の留学になる場合にはストレスを抱えながら寮生活を送るよりも充実した生活に繋がります。
まとめ
留学でルームメイトとうまく過ごすための方法を紹介しました。複数人で一緒に生活を送る寮の場合、事前に意識しておくポイントは以下3つです。
- 騒がない
- 文化や生活習慣の違いを理解する
- ちょっとした一言を忘れない
トラブルなく過ごせるように努力はしたもののルームメイトとの生活にストレスを感じてしまう場合には、以下の対策をとってみてください。
- 相手を穏便に話し合う
- 寮の部屋を変える
- 寮を出る
留学で違う文化の国の人とトラブルなく過ごせたら、今後のコミュニケーション能力や人間関係の自信にも繋がります。
ぜひ参考にして、有意義な留学生活を過ごしてください。