ニュージーランドでも国際ロマンス詐欺が多発しているのをご存知ですか?現地のニュースやラジオでも、詐欺に対する注意をしています。
自然豊かなニュージーランドへ語学留学やワーホリで訪れる日本人も多く、滞在中に現地で新しい交友関係や恋愛を楽しむ人も少なくありません。
SNSやマッチングアプリなど誰でも無料で使えるツールも増えていていますが、どんなロマンス詐欺がニュージーランドで起こっているのでしょうか?
今回は、ニュージーランドで急増中の国際ロマンス詐欺について解説します。また、現地で話題のマッチングアプリも紹介します。
他人事と甘くみないで、ニュージーランドへ行く際などにもぜひ参考にしてみてください。
【目次】
ニュージーランドの国際ロマンス詐欺について
国際ロマンス詐欺とは
国際ロマンス詐欺(Romance scam)とは、SNSやマッチングアプリで知り合った外国人からお金や贈り物などを騙し取られる悪質な詐欺の一種です。
主な国際ロマンス詐欺の特徴としては、
- ターゲット(被害者)と恋人関係になる
- 投資やFXなどお金の話が出てくる
- 実際にお互いが会ったことがない
などがあります。
さらに詳しい国際ロマンス詐欺については、下記ブログ記事もぜひ参考にしてみてください。
ニュージーランド警察が警告している内容
国際ロマンス詐欺で被害に遭った被害者たちからの報告をもとに、ニュージーランド警察は国民に忠告をしました。
特に多くの被害者の共通点は、
- マッチングアプリやサイトで知り合った
- 知り合った相手はとても富裕層
- 自分にとても優しくしてくれる
- 主なやり取りをWhatsAppに移行された
- 直接会ってくれない
- お金の話で送金などを頼まれた
などがあげられます。
ニュージーランド警察は、上記の被害者から同じ詐欺師の情報提供を何回もされた時期があったと伝えています。
つまり、詐欺師または詐欺グループが偽造したであろう"同じ身分証明書"を使い回していたということです。
参考サイト: https://www.police.govt.nz/news/release/no-love-lost-online-dating-scams?nondesktop
【体験談】ニュージーランドの国際ロマンス詐欺
ニュージーランドのテレビでも、国際ロマンス詐欺について警告を促しています。現地の女性レポーターが、国際ロマンス詐欺の被害に遭った男性を取材しました。
下記は、取材した際の内容です。
2年半の間に全てを失った55歳
両親が運営していた農園を継いだ男性、"Max"さん。両親が亡くなってからは特に「孤独」や「寂しさ」を感じる生活が続いていたそうです。
インターネットで知り合った"Connie"さんと知り合って数ヶ月経った頃、「両親が交通事故に巻き込まれて亡くなった」とMaxさんに告げられました。
すると、Connieさんは弁護士に相談するためなどにNZ$30,000が必要だとMaxさんを頼りました。
まだ実際に2人は会ったことはなかったものの、MaxさんはConnieさんを信用してお金を送りました。
Maxさんは友人などに「国際ロマンス詐欺で騙されている」と注意されても、既にConnieさんのみを信じ込んでしまう状態でした。
最終的に、農園までを失ってしまったMaxさん。
ConnieさんはMaxさんの心の隙間に漬け込み近寄るという、非常に悪質な詐欺師です。
多くの被害者が報告していない
上記のYoutubeビデオでキャスターが話しているように、多くの被害者は自らの体験=被害を恥ずかしいと感じて報告していません。
もしかしたら、表面上の数字よりも多くの被害者が国際ロマンス詐欺に遭っている可能性も少なくありません。
被害者はあくまでも被害を受けた側であり、犯罪者ではありません。「Speak up」することで、今後の詐欺被害を予防できる可能性もあります。
心配事や不安に感じた際には、第三者から客観的な意見を取り入れるのも対策です。
ニュージーランドでは「netsafe」という、国際ロマンス詐欺などに遭った際に相談できる窓口があります。
自分自身のことではなく、友人や家族のケースでも対応してくれます。緊急性であれば電話対応も可能です。
電話番号: 111
公式サイト: https://report.netsafe.org.nz/hc/en-au/requests/new
ニュージーランドの人気マッチングアプリ
2022年のマッチングアプリ市場の総売上は49億4000万ドル(約7372億円)で、世界に多くのユーザーが存在しています。
世界に3億人ほどのマッチングアプリのユーザーがいる中で、驚くことに約2000万人が有料プランを利用しています。
日本とニュージーランドでは、人気のマッチングアプリが異なります。ニュージーランドで人気のマッチングアプリ3つを紹介します。
参考サイト: https://www.businessofapps.com/data/dating-app-market/
Tinder(ティンダー)
世界中で大人気のマッチングアプリといえば、Tinderです。無課金で気軽に登録できるのもポイントです。
日本の口コミサイトだと、特にTinderでは20代のユーザーが多いと言われています。また、Tinderでは本気で「出会いたい」人のために高課金プランもあります。
Tinderの安全対策として、
- なりすまし防止機能
- サポートセンターに相談可能
- 24時間体制で運営側が巡回
などが評判です。
ちなみにアラフォー外国人の友人は、日本でアラフォーの外国人とTinderで知り合いました。デートを重ねた後、結婚しています!
Bumble(バンブル)
実はTinderの開発者が独立後に制作したマッチングアプリが、Bumbleです。そのため「Tinderに似ている」という口コミもあります。
Tinderとの大きな違いは、Bumbleは「女性主体」のシステムです。
主な特徴は、
- 初回メッセージは女性からしか送れない
- ネットワークスを広げるために登録するユーザーも多い
- 登録無料
キャリアチェンジする際に異業種の人と知り合いたい場合や、引っ越したばかりで交友関係を広げたい方などにもおすすめのマッチングアプリです。
Hinge(ヒンジ)
「消されるためのマッチングアプリ」という、なんともユニークなコンセプトがあるHinge。
TinderとHingeは運営会社が同じです。Tinderにも高課金プランが用意されているように、Hingeにも高額プランがあります。
Hingeの高額プランの魅力は、
- プロフィールが異性会員に表示される回数が多くなる
- より詳しいプロフィールの掲載が可能
- 「いいね!」が優先的に表示される
などがあります。まずは無料ダウンロードから!
Androidの方
Iphoneの方
まとめ
国際ロマンス詐欺に引っかかりたい人は、いないですよね。
「自分はお金がないから狙われないだろう」「国際恋愛に興味がないから大丈夫だろう」などと油断はできません。
国際ロマンス詐欺に限らず詐欺の手口は非常に巧妙なケースも多いです。自分だけではなく、家族や友人が詐欺に遭う可能性もゼロではありません。
人気のマッチングアプリを使えば世界中の人と知り合い、たわいもない会話や恋愛も楽しむことができます。
万が一、マッチングアプリで「お金の話」になった際には警戒しましょう。誰かに相談したり、第三者からの意見を聞くことも対策です。